9月の寒い夜
星が綺麗だった
私はその手を離した
赤いランプを消して今日も
瞼を閉じた深夜2時
考えすぎてしまう癖が
またこうやって目を覚ますんだ
孤独だなんて口にすれば
私は私を恨むだろう
心の奥にはいつでも
あの日の滲む情景
悔やんでるわけじゃない
同情ってわけじゃない
ただ寂しいだけの独りよがりじゃない
心に渦を巻くこの気持ちは何?
9月の寒い夜
星が綺麗だった
私はその手を離した
小さな指先に温もりを残して
さよならの言葉にただ頷いたあと
あなたのその肩が震えていたのを
知らないふりをして空を見上げていた
霞んだ視界の隅
星が流れたんだ
気のせいかもしれないけど
私はぼんやりと何かを願ってた
遠くのビルの上
覗き込んだ朝日が
私の袖を掴んで
動けなくなる前にそっと背を向けたのに…
眠れない夜をいつまで過ごすのだろう
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