melancholy cat

劣等感に苛まれ

君は圧倒的に憂鬱だね

なんで人間てのはこんなにも

弱い生き物なんだろうって眺めている僕さ


ずっと前から僕は

君を一方的に愛してる

どうしてどら猫なんかに

生まれてしまったんだろうって嘆いている僕さ

どうせこのまま夢の続きを見ることもなく

管を巻いてなんかただ歳をとって

そんなところだろう


どうして叫んでも愛の振動は

君と同じ言葉にならない?

微笑んでくれたあの日の君は

見る影もなくして


鬱然とした部屋から

君が突然飛び出してきた

涙をこらえようともせずに

走る君を追いかけようと駆け出す僕さ


ヘッドライトにゆらり君が吸い寄せられてく

よりによってなんでこんなちょっと待って

置いて行かないで


思わず突き飛ばした愛の衝動が

姿を、僕の姿を

人間に変えたのだろうか

これは夢の続きなのか?


憧れていた君と暮らし始めて幾年(いくとせ)

なのに僕はなんでこんなちょっと待って

どんな顔をしてる?


どうして人間はがんじがらめに

縛られて生きていけるのか

見渡せば嘘だらけで

何を信じていけばいいの?


逃げ出した僕の行動は

いつかの君のようだね

もしかして君も本当は

どら猫だったのか?

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